時々
職場でむすめのことを話すときがあります。
むすめが不登校なことを知って下さってる方もいて
心配して様子を聞いてくれるのです。
ある人が
「この本をね、むすめちゃんにどうしてもあげたくて。」
と、一冊の本をくださいました。
"てん"
本の帯には
"ちょっとした大人のアシストは、埋もれている子供の未知の才能を大きく開花させる原動力"
と書いてありました。
内容は
自分で絵が描けないと思っていた女の子"ワシテ"に
先生が白い画用紙に「なにか しるしを つけてみて。」と促がした。
紙にマーカーを力一杯押し付けて"てん"を書くと
じーっと見ていた先生が
「さあ サインして」という。
ワシテは
「絵はかけなくたって サインできるもん」とサインする。
次の週、
立派な金の額縁に
ワシテの描いたちっぽけな"てん"が飾ってあった。
「もっと、いい てんだって わたし かけるわ!」
ワシテは次々といろんな"てん"をかいて
展覧会で大評判になる。そして。。。
というようなお話。
最後の ~に捧げる と言うところに
"先生は私に「じぶんのしるし」をつける勇気を与えてくれた"と書いてありました。
何も無い、何も出来ないと思っているところから
一つ"てん"をつける一歩、勇気が
じぶんを表現するためのきっかけであり、勇気だったんですね。
その方は、
むすめにそんな想いを持って下さってました。
いつか踏み出せる一歩を教えてくれたのです。
むすめはこの本を読んで
どんな風に解釈したかわかりませんが
私と一緒に読んだあと
もう一度読み直していました。
「なんか、アイデアが出てきた!その人にお礼を作るから渡して」と
最近遠ざかっていたレジンを久しぶりにやっていまた。
その作品がこちら
大きさは3×4の小さなもので、レジンで作りました。
ステンドグラスのように
透けている色とりどりの"てん"でした。
とてもキレイです。
光に透けるとキラキラしていて
うっとりしました。
明日、
その人にむすめが書いた手紙と一緒に渡します。
その人の想いがむすめに届いて
むすめの想いがその人に届きますように。